中暑の鍼灸弁証治療
定義 中暑は外感病である。
暑(火)邪によって障害される。 (暑邪は風熱表証とは性質が違う)
特徴 暑邪によるものである。
高熱で悪寒は少ない。
a.気分(温病)…衛分をこえて直接気分へ侵入する。
暑温 高熱、日射病
心包(心を守る・神志を主る)…熱入心包→清脳開キョウ法 気鬱・不眠は内傷病の症状であり熱入心包とイコールの症状ではない。
→心火上炎
生気不足・身体が弱い場合は気分→営分へ入る。
*b.c.は暑湿
b.火邪…単独で侵入する
暑邪…湿邪を伴って侵入する
c.夏季…太陽の暑さによって蒸発しやすくなり、蒸気が増える。
雨の多い季節(梅雨)。 苔が多い、涙状便(さっぱりしない)、尿が濃く少ない 等
水分のとりすぎ(果実類等)。
d.陰暑…夏風邪様症状(湿気が多い、元気が無い、閉じこもり、寒がり、鼻閉)。風寒に似ている。
舌は紅・やや紅、脈は数、熱が高く無汗、やや悪寒がある。
→静得之為陰暑 そう理が開いているから虚弱、冷房病(日本)、小雨にあたる、冷飲食
陽暑…労働者。汗の出すぎで日射病。
→動得之為陽暑 スポーツ選手、労働者、軍隊 等
病因病機 [暑邪]
生気不足(睡眠不足、暑さによる疲労、汗のですぎ、食欲低下)の際→発汗剤は少しで鍼の刺激量も落して治療。
汗のですぎ→陰液不足で、気も共に不足(気陰不足)
食欲低下…湿困脾胃
気分…高熱で発汗が多い
熱入心包…抵抗力が無い→心包へ。
尿量短少…営分に侵入。 胃腸、腹痛、下痢(さっぱりしない)
弁証論治 @軽症
a.解表清暑
→大椎(全ての熱を取り除く)、
陥谷(陽明に暑邪はは入りやすい)、
合谷(全ての表証に)
b.和中(化湿) *和中とは表裏どちらにあるものも両方とるということ。
→内関(和中・上腹部膨満 等)、
足三里(和中・健脾)
(化湿には三陰交、脾ユ、豊隆、中カン)
・胃腸症状…湿邪
→下痢には天枢
・高熱…暑・火邪
→高熱には曲池、合谷
・頭痛、風熱
→風池、太陽
A重症
清泄暑熱…内部に直中してる。
寧心開キョウ…熱入心包。開キョウが暑湿によってはばまれる。→営分血分へ。
・清泄暑熱
→十宣(瀉血。熱邪を取り除く特別な穴)
曲沢、委中、曲池、大椎、合谷、太陽
・清脳開キョウ(救急・意識不明)
→百会、人中 *全て瀉法を用いられる。
特殊鍼法 かっさ療法
軽い日射病(陽暑)に使う。
気血を巡らして暑邪をする。
→スプーンや指を塩水で冷やした後、示・中指(PIP関節のところ)で挟み引っこ抜く感じ。
パコッパコッと音がする。
院長考察 上手に背部へ刺激をおくり陰陽を調節する事で熱を放出してあげる感じでおこなう。
日本人にとっては強い寫法はいかがであろうか?
熱が陰分へすすみ陰虚になるのが恐い。
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