失音の鍼灸弁証治療

定義  かすれ声(正常の声を失う)
     重症になると、発音できない。


特徴  四季とは関係無い。
     肺系の病変…気虚
              陰虚
              邪気 外邪…熱と燥が多い。 
                  内邪…気血水の失調(肝気郁結、痰阻、気滞等)
     職業…教師、歌手等
          よく喉を使うので、休憩しないといけない。
          気陰両虚(慢性咽喉炎)
            (気…疲れ、陰…津液不足・唾液の分泌低下)
                          


病因病機   外邪を感受→咽喉にこもって気機不利  *咽喉は肺系

         七情内傷になると声門不利
          肝機能
           a.肝と肺…肝は昇、肺は降。この気機の失調による。              a.気  気郁
                  (肝の疏泄の働きが失調して発症)                       熱はない
            肝の順行ルートは上に行く。
             喉に何かつまるような感じ。…ヒステリー、嘔吐不利、胸部苦悶感
 
           b.気郁化火…よりひどくなる。                           b.気陰  気郁+内熱
                    燥邪に似た働き→津液不足へ(陰虚ほどではない)              →津液を補う
 
           a.肝の失調によって→→肺の粛降失調へ
             *疏肝理気       *宣肺降気

           b.肝火上炎→→肺に内熱
             *平肝瀉火  *清肺泄熱 
              +疏肝      滋潤肺液

         *実証…金実不鳴 器質性ではなく機能性の失調。  しゃべれない・声が出ない
                     邪気の失調による。



           肺陰不足…滋潤失職(機能を失う)
   
           腎陰不足…陰液が肺に輸送できず(金水相生)

           声門疲労…使いすぎ

        *虚証…金破不鳴 肺の虚による慢性病変。  発音が悪い(かすれ)     *気虚は失音にはならない…大きい声で話せない、元気がない、低い



弁証論治   1)外感・内傷、虚・実
 
         2)実…宣肺調気
           虚…潤肺液腎

         3)声門労損…休憩が大事


治療      外感  尺沢(宣肺)、列ケツ(宣肺)、合谷(調気)、肺ユ(宣肺)、大椎(調気)     *大椎…外感邪気(寒熱)→去邪
              魚際(宣肺)、風池(調気)、曲池(宣肺調気)、少商(宣肺)                 喉にも効く
             *症状によって灸併用                                 
                                                            *ア門は危険(深く刺せない)
                                                             風池は安全

         内傷  ・大衝、風池
              ・太ケイ、照海             *照海…陰虚の喉の病変。臨床経験によって 通里ー心経  
             *平喘で尺沢、列ケツ、肺ユをプラス       陰液不足


         局部治療
             廉泉(上廉泉):3寸の鍼で斜刺。舌根と声帯の間。
              
              例)声帯増生…繊維性なので弾力が無くなり話せなくなる→オ血
                        →四物湯(引経薬)…肺だけでなく全体に。      *キ梗、甘草、ハン大海、貝母、蝉退、白 →引経
                卒中による舌強                               *穴の考え方も同じ。 
                                                          引経をし、肺に集中させ、廉泉の治療。
                                                          (廉泉→漢方では四物湯に引経させる)

            急性…安静、鍼
                 喉によくないもの(タバコ、酒、辛いもの)
            慢性…薬を併用
   


院長考察    喉の痛みには照海・通里のお灸が有効です。
          前首の舌骨筋群を緩めるのもゆうこうではあります。
            





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