パーキンソン氏病など脳疾患に対する頭針療法
パーキンソン病に関してはパーキンソンにてみられる諸症状の改善を目的としています。
日常生活や趣味やスポーツの向上などをすることで病気に対する免疫力をあげます。
背中や指へのてい鍼で自律神経を調整したり中国鍼で背中から腰の拘縮を防ぎます。



パーキンソン病とは?

ドーパミン代謝異常により錐体外路系神経核の変性をきたし
黒質緻密帯および線条体におけるドーパミン不足と相対的な
アセチルコリン系の増加がみられる。しかし根本原因は不明である。
中年以降に多く発生し徐々に体が動かなくなってくる
進行性の錐体外路系徴候を主徴とした神経疾患である。
そのため病気が進行してしまい長い闘病生活の末寝たきりになる
可能性もある恐い病気で医師を含めた多くの方が難病ととらえています。

ですが最近になって難病ではないと指摘する医師も多くなってきたようです。
それにはパーキンソン病の原因の1つに自律神経異常があるとされているからです。
多くの 病気は元々自律神経の乱れによって免疫が低下することによっておこり
自律神経のバランスを整えれば多くの病気は治るのではといわれています。
そこで東洋医学である鍼灸にこの役目を期待できないか?といわれています。
現在当院でも多くのパーキンソン患者さんを多くきていただいているのですが
ほとんどの患者さんに便秘や不眠や無気力などの自律神経異常が見られます。


パーキンソン病でみられる自律神経異常とはいわゆる
交感神経が興奮するパターン
です。
交感神経が興奮すれば
アドレナリンが分泌され心臓の鼓動が早まり血管が収縮し血圧が上がり

心身は活動的になります。こういう状態が平素からずっとあるわけです。
これでは当然身体は疲れはて脳の異常をひきおこすのは当然のことでしょう。
元々はストレスからくる自律神経失調症ですが病気がすすめば血流障害がおこり
パーキンソン病に発展することもじゅうぶん考えられるわけです。
ですのでまずは自律神経を調節することが大事になります。

要略するとパーキンソン病の原因は交感神経の過度な緊張状態で生じた
脳血管の虚血であるといえます。
そのなかでもドーパミンが特異的に減少するのは
ドーパミン産生細胞は神経細胞の中でも血流を豊富に要求し

血液不足の影響を最も受けやすい細胞のためと解釈できるのです。




パーキンソンの症状を鍼灸で回復させるには?

パーキンソンの回復には以下の2つの点が大事になります。

1、交感神経緊張状態の緩和

まずは治療の前に必要であるのは継続的なストレスを排除することでしょう。
いくら鍼灸で緊張を取り除いても仕事や家庭でストレスをためているようでは意味がないのです。
パーキンソン病の患者さんはがんばりやさんであり長年にわたるがんばりすぎが見えない
ストレスになり交感神経緊張の持続を促し動脈硬化を促進していきます。
仕事の場合はやめたり仕事をかえることなどで軽減しますが
ストレスの原因が家庭にあるとしたら家族の協力が大事になるでしょう。
日頃から自分の時間をもつようにしてよく笑うようになればストレスも軽減されると感じます。
またストレス以外にも薬の長期的な服用もその原因ではないか?ともいわれています。
薬の服用に関しても医師と相談していく必要もあるかもしれません。


それらができてから治療となるのですが治療には2種類あります。
家庭でおこなう自宅療法と当院でおこなうものがあります。
自宅ではおもに軽めの体操食事・睡眠・排尿排便なども規則正しくしていくことがよいです。
特に便秘改善の場合は水分を多めに補給する事が大事です。
入浴もぬくめで足湯などもリラックス効果があります。
治療ではおもに背中の筋肉の緊張を緩めています。
頚から腰までの夾脊穴を緩めることで神経の興奮をやわらげるという方法を
上海中医の先生に教えてもらいました。治療は横位と座位にておこないます。
具体的には主に第7頚椎周辺、第3胸椎、第7〜12胸椎、第2腰椎を緩めます。

また安保理論からの指先刺激をおこなう必要性も強く感じています。




2、脳虚血状態の回復

広島市の腰痛肩こりなら松鶴堂鍼灸治療院 この方法が当院でおこなうオリジナル?の頭部への鍼です。
頭部へ鍼を行なう事で頭部の血行をよくします。
これは上海鍼灸研究所で研修を受けている時に教えてもらいました。
左の図は当時上海の病院にて研修中に撮影したものです。
当院ではそのなかでも特に有効なツボを5つのみ選択しておこないます。
特に手足の震顫にはかなり有効であります。

みためは痛そうですが頭部への鍼は意外に痛くありません。
またその下はすぐに頭蓋骨なので実は逆に1番安全な場所でもあります。
頭部へは横刺といいまして鍼を滑らすように横に刺します。
また自宅でも頭部へのマッサージをしてもらうこともあります。
慣れてくれば頭部のみでなく手足の指ツボを刺激しても良いでしょう。






パーキンソンの具体的な症状とそれにどう針灸は対応するのか?

1、表情の変化が乏しく、瞬目が少なく、動作緩慢(寡動

うつ病に使われている印堂穴や太陽穴を同時につかいます。
起立性低血圧症状が軽いなら頚部のツボ(天柱・風池)にも同時におこなってます。
パーキンソンの初期症状はうつ病の症状とダブルことが多いです。
また自宅で温灸をしていただいているケースもあります。

2、関節は受動運動に対して歯車用抵抗あり(筋の固縮)

全身の主な筋肉・関節部に対して鍼をします。
当院では特に殿部と上腕部横・後側に対してを中心に緩めます。
筋を緩めてリハビリで動かしたり歩くことやパーキンソン体操を行うことで
体の痛みや硬さを改善できると考えています。
それによって歩行時の転倒を未然に防げると感じます。

3、誘因なく出現する手の震え(静止時震顫)

頭部の舞踏振顫区に対して刺鍼することによって脳の血流を良くする。
置針時は手の振るえが少なくなる方が効果性が高いです。

第7頚椎周辺のツボ(風門・大序だいじょ)を取穴したり
同時に手のツボでもあります曲地や合谷にも刺鍼します。


4、歩行開始時すぐにあるきだせない(姿勢保持反射障害)

主に腰と臀部のツボを取穴。
大腰筋や殿筋群や梨状筋や大腿四頭筋を緩める。


5、慢性便秘、排尿障害、起立性低血圧、脂漏性皮膚など(自律神経症状)

手足のツボ(太渓、三陰交、合谷、手3里お・・・)を使い自律神経の調整をおこなう。
最近ではパーキンソン病患者さんには便秘が多いというデーターがあるそうです。
その因果関係はわかりませんが便秘を治す事が症状の軽減につながるのは
間違いないようです。当院では便秘の治療には腹部のツボを使っています。

ただし腎臓や心臓に問題のある場合は早期に医師とご相談ください。



パーキンソン病の中医学での考え方

当院では上記の治療を中心に中医学の考え方を加えた治療をおこなっております
中医学ではパーキンソン症状を肝風内風に属すると考え腎の精気や陰血が不足した状態と考えてます。
腎は骨をつかさどり髄を生じるという理論によると腎の精気陰血が不足したら
脳を充満させ栄養を与えることができなくなる。そのほか腎の不足により
肝の精気陰血も衰えてきて肝陽上亢や肝風内動になる。
痙攣麻痺が治りにくいのも人間の先天の本である腎が衰えたためである。
治療原則は補腎益精と平肝息風でありツボは太渓、合谷(曲池)などを使います。
肝が強ければ陽陵泉、太衝、肝愈なども加えても良いです。







脳卒中後遺症に対する中国鍼法

中国では脳卒中になった多くの方が後遺症の改善のため鍼灸治療を受けられます。
中国の場合は入院しながら緊急性がなくなればすぐに入院先にて鍼治療を始めます。早ければ発症して1週間には・・・
日本ではそういう施設が少ないためすぐに鍼灸治療を受けることができませんので、
退院後に当院へ来院していただくことになりますのではやければ1ヶ月後から治療開始していきます。

当院でも嚥下障害や言語障害や片麻痺症状に対する鍼治療をおこなっているのですが
発症して3ヶ月以内であり中国鍼を使えたら急速に回復するケースもでています。
また半年以上たった場合も完治とまではいかなくても目に見えるほどの回復をするケースも
珍しくなくぜひ後遺症のリハビリの1つに鍼灸治療をいれてみればどうかと思っています。
ただし1年以上たった場合は目にみえた回復は望みにくいです。疲労を除き生活しやすくなる程度の治療となります。

当院では頭針を中心に手足の陽明経をとって治療にあたっています。
また当院の特徴として座ったまま首や腰に打つ方法をとりいれています。
手足のふるえや痙攣などは座ったままのほうが効果的ではないかと感じています。
広島市の腰痛肩こりなら松鶴堂鍼灸治療院 私は頭鍼は上海中医薬大学付属の曙光病院と鍼灸経絡研究所で
学びました。パーキンソン病と脳卒中後遺症の患者さんに毎日のように
頭部へと針を打っていました。特に7、8のラインに多くうちます。(左図)
私の老師は頭だけでなく後頚部にも針を打てばさらによいといってましたので当院でも頭針に頚部の針をプラスしています。
通常はそこに置針を長めにします。それによって血液循環がよくなり
脳卒中によってダメージを受けた部分の循環がよくなり回復するという理論です。リハビリの1つとして試す価値は十分あると中国での臨床で
感じた治療法の1つであります。



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