| 耳疾患の中国鍼灸治療 |
| 耳鳴・突発性難聴・メニエール症候群などに対する治療 |
中国上海では積極的に耳の病気に鍼治療をおこなっていました。
日本ではまず聞いた事はないでしょう。それは日本でこの治療をする鍼灸師が少ないこともあるでしょう。
西洋医学での投薬だけや何もしないで様子をみているだけで特別何もしていないのであれば
鍼灸によって進行を止めながら少しづつ良くしていく治療をしてみればいかがでしょうか?
実は針は副作用もなく安全な治療ですのでぜひ1度は試してもらいたいと思っています。
実際耳鳴の鍼治療には様々な方法があります。
中国では太い針を用いて耳の周囲にうちこむように打ったり、
日本針にて優しく手足のツボを刺激したり、ささないであてるてい針にて治療したり
また首周囲に針を打ってそのあとにマッサージしたりなど・・・・
どういった針治療が効果的なんでしょうか??
耳鳴ほど様々な鍼治療のやり方が必要になる疾患はないかもしれません。
実際は西洋医学・東洋医学ともかなり手を焼くケースが多いのです。
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耳鳴とは?耳鳴に対する考え方は?
耳鳴とは外界の音刺激がないのに自覚的に感じられる音感覚を意味し
患者のみに聞こえる一種の聴覚障害であります。
一般的に原因には感覚器官の興奮によるものがあり音を感覚する神経の異常興奮などによるものです。
この場合後頚部や側頭部への置鍼にて早期に回復が期待できます。
もう1つは伝音器官の異常によるもので音を伝える中耳にある耳小骨筋の痙攣や内耳付近の血液の流れを
耳鳴として感じます。この場合は耳の前にある耳門穴を使い内部の循環を良くします。
この耳門穴への鍼は中国で良くおこなわれている方法ですが
刺入には経験が必要で上手くはいりにくいツボです。
当院では日本人向きに細い鍼を使用していますが技術がかなりいるでしょう。
坐骨神経痛の環跳穴もそうですが良く効くツボほど刺入が難しく上手に入れるには何年もかかります。
まず耳鳴があれば鍼灸院に来るという患者さんも多いのですが
できればまずは専門医への受診をお願いします。理由には腫瘍や脳血管障害の場合も
耳鳴はおこるからです。耳垢が鼓膜にたまることによる原因もあります。
専門医にて原因不明といわれればぜひ早期に鍼灸治療をお受けください。
当院での耳鳴り治療における統計では
肩首のコリや仕事・家庭間などストレスから耳鳴が発症するケースが多いように感じています。
またそのほかにも当院でよくみられる原因不明の耳鳴り発症のケースは
・患側がわの首や耳後ろあたりの異常なこり
・睡眠不足、食事のしかたなど日常のリズムが大きい方
・大きなショックな出来事があった場合
・薬を急に止めたりした場合など
・うつ病などと同時に発症
上記のどれかのケースが多いと最近の臨床で感じていますので
それらの治療を一緒におこなっています。
逆にいえばこれらが耳鳴りといっしょにある場合はおすすめでもあります。
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さまざまな耳疾患への中国鍼治療紹介
◎耳鳴の基本的鍼治療
1、まずは首肩こりから発症しているケースについて
早期にて耳鳴が改善するケースもありますがコリの強さによっては数回かかります。
基本的には頚部と側頭部と耳周囲のシコリをさがしていきそこをツボとします。
また特効穴として耳門や聴宮や角孫やエイ風などをとります。
まず簡単なやつはこれだけで治っていくケースもありますので1回目はこれでいきます。
ただし頑固な方は肩こりや首のコリだけをとっても変わらなくなるくらい悪化している場合があります。
その場合は2回目は耳周囲の深いポイントがコリかたまっている事がありその部分を入念に
鍼にてほぐさなければいけません。かなりのストレスがある患者さんに多いポイントです。
中医学的には少陽経への問題が多いため中諸、外関、臨泣、三陰交などにも置鍼します。
2、仕事や家族間でのストレスなどが原因で発症してくるケース
1ヶ月の治療期間をようしジワジワと治していく気持ちでおこないます。
自律神経失調症などストレスなどからの原因の耳鳴が最近増えてきたように感じます。
この場合は肩こりだけでなく慢性的なストレスが原因であるため鍼治療だけでなく
痛くないさすったりあてるだけのてい鍼や熱くない温灸も主となります。
同時に耳鳴りだけでなくメニエールやうつ病など多くの自律神経症状を訴えるケースにも多いと感じています。
最近ではこちらのケースの耳なりのほうがだんぜんに増えてきているようで
何か時代の変化を強く感じています。精神ストレスだけでなくパソコンなどの電磁波ストレスも原因のように思います。
治療としては自律神経を訓練していく必要がありその治療がポイントであります。
3、 それ以外のケースでは以下のものがあります
・すでに1・2の両方同時の原因により発症している場合
・西洋医学においてウイルスなど原因がハッキリしている耳鳴の治療のケース
・突発性難聴後におこる耳鳴りのケース
・1、2のケースであるが発症して半年以上が経過している場合など
数回で治るケースではありません。1〜3ヶ月は必要となり完治も難しくなります。
はじめはどちらかの原因であっても長くその状態が続くことでどちらの治療も必要になります。
治療時間も1時間半ほどかけできる限りのことをしています。
もちろん養生も大事になり治療のみでは難しいです。亜鉛などの摂取もいいようです。
最近では3のケースでも完治のケースもでてきており
私としては今後も中国での研修を継続していく必要がある疾患の1つです。
◎突発性難聴の鍼治療
これらの疾患は西洋医学でもなかなか完治は難しいとされています。
また西洋薬の場合ステロイドの使用など副作用の問題もあり大変であります。
鍼灸を併用することで改善していくことが多々ありますので報告します。
ポイントは耳門穴への刺鍼です。このツボに対して痛みをともわないよう
ゆっくりと刺入します。すると耳の奥にズシンという感覚がでますのでそこで針を置きます。
基本的に突発性難聴の治療は発症して1ヶ月以内にはじめたいという当院の希望があります。
遅くても3ヶ月以内です。半年以上たっている場合は鍼治療の効果は極端に少なくなります。
耳鳴を併発している場合は耳鳴の治療をすることで聴力の回復をみる場合もあります。
耳鳴や耳閉感を併発している突発性難聴はできるだけはやくに鍼灸治療をお受けください。
1ヶ月以内の治療なら聴力の回復もじゅうぶん可能です。できれば2週間以内にはじめたいところです。
また突発性難聴の後遺症として耳鳴や頭のふらつきや頭痛などがみられますが
これは鍼治療によって確実に改善していきますので聴力は全部回復しなくても良いという場合は
発症して半年以上経っていても治療をお受けしていますのでご相談ください。
もちろんですがこういうケースでノンビリと治療することでの完治ケースもでてきております。
良くあるケースでは西洋医学単独にて2〜3ヶ月治療をおこない治らないから東洋医学にきた
というケースです。ぜひ単独でなく西洋医学とあわせていただきたいと思っています。
西洋と東洋があわさってもなんの弊害はなく逆にかなりの有効性と相乗効果なんです。
また患者さんや逆に治療家のかたからどちらが有効で治ったかわからないといわれることがありますが
どうでもいいことだと思っています。治すことが大事ですからあわせてやってもいいと思っています。
針治療だけで治ったなどのデーターなど患者さんにとっては何の意味もありませんから・・・
それだけ難聴の治療は大変でしてすぐにでも治療をはじめてもらいたいのです。
具体的な鍼灸治療法は耳鳴の治療法に順じますが
1、首や肩だけでなく耳周囲のコリに対して針で緩めていくことで
特に耳前部のツボに関しては顎のツボも含めて多めにとります。
2、頭部周辺へのお灸は必要な場合があります。
3、自律神経を調整するために刺さない鍼であるてい鍼にて調整するケースもあります。
◎メニエール病・めまい・たちくらみ・乗り物酔いの鍼治療
頚部の筋肉が痙攣すると平衡感覚に異常がでるという報告があります。
頚部の筋緊張が椎骨動脈の血流や内耳の血流に影響を及ぼすと考えられています。
ですのでまずは頚部を緩めることが大事になってきます。
中医学的には肝経に問題があることも多く太衝などをとることが多いです。
この疾患も鍼治療で改善可能です。早期の治療開始を望みます。
メニエール病の多くは自律神経失調もいっしょにありこちらもいっしょに治療します。
ですので自律神経失調症のページも後でみてください。
耳鳴治療と自律神経失調の治療を併用することでほとんどの場合に効果があります。
メニエール病は意外に多くの方が苦しんでいるのでぜひとも針灸をといいたいです。
意外にもメニエルの場合は針を弱くしないと逆に効かないのも特徴です。
痛くなく治すのがポイントです。無理に首に針をすることで悪くなるケースもあるくらいですので注意がいります。
恐がりの患者さんが多いのも特徴です。
具体的な鍼灸治療法
1、首や肩だけでなく耳周囲のコリに対して針で緩めていく、頚椎調整
2、頭部・背部への熱くないお灸
3、自律神経を調整するために刺さない鍼であるてい鍼にて調整
あと大事なのは手足の要穴への刺鍼であります。
またいたくないように鍼するのが大事ですので刺さない針であるてい鍼を多用します
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当院でおこなう鍼治療のポイントは・・・
治療者側は的確にツボに打つことであって特に首前部は難聴に首後部や側頭部は耳鳴に効果的です。
肩こり系が強いなら間隔をつめながら治療をおこない自律神経系なら週1でじゅうぶんになります。
基本的に集中的に治療をして短期で治るのは首肩こり系です。自律神経系は強度のストレス障害もあることが多いので
治療後耳鳴が一時的に強くなる場合がありますがこのタイプは逆に間をあけて弱めの刺激にて治療しなければなりません。
肩こり系には打つ鍼を自律系には弱めに打つか当てるだけのてい鍼が効果的なようです。
自律系の方は基本的に体質的にも敏感で過敏な方が多いからだと思われます。
患者側は西洋医学だけでなく東洋医学もからめてあせらず急がず治療されることをすすめます。
肩こり系は急ぎますが自律神経系の場合は治療を急ぐことで逆に耳鳴が強くなりますので。
これは気持ちが先走ってあせっているからでしょう。こういう場合こそ間をあけて気持ちをおちつけねばなりません。
でももちろんですがあけることでさらに不安感が募り治らないケースがあることも実感します。
ですので耳鳴り難聴の治療は非常に厄介です。
毎年行く中国での研修も耳鳴り治療のさらなる開発のためでもあります。
私も日々精進しがんばっていきたいとおもっております。
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