便秘の鍼灸弁証治療

定義  大便が出にくい。
     毎日1回あっても便が出にくければ便秘とする。
     習慣性便秘…生活習慣が悪いため排便困難。出にくい→乾燥、固い
     ●脾気虚(老人性)…腹部の内圧が弱いため。軟便が出る。


特徴  便秘…[便状]
          ○硬い、乾燥(熱秘…津液不足症状)  *また、便秘と下痢を繰り返す
          ○泥状でさっぱりしない            パターンもある。
          ○正常の便
           
     [硬い]
       ○熱  実…胃火上炎ー大承気湯     *内熱があるので硬くなる
            虚…陰虚内熱(心、肺、肝、脾)
 
       ○血虚  陰虚に比べると弱い。  *体の津血が不足
             出血後、産後

       ○冷痺  虚…内寒、陽気不足→下痢(水様性)  *もしくは凝滞になり凍結になる
                            五更泄瀉、むくみ
     [泥状]
       ○湿熱
       
       ○気滞 若い人に多い。
             肝気鬱結→肝脾不和になると軟便
              気の滞りから排便できない(ストレス)
      
       ○気鬱火化  五志火化による便秘

     ●気虚 老人に多い。
           力が無い。蠕動促進障害→大腸麻痺
           ほとんどが脾気虚、消化吸収が弱い。
           統摂できないと下痢になる。
           肺気虚もよくみられる。

     ・肛門熱(痔)

     ・分解システム過剰により肝臓障害になる恐れあり


病因病機   

 1.陽気積盛 [熱秘]  内熱↑⇒津液消耗⇒便秘
   (五志化火)

 2.ストレス [気秘]  仕事上のストレスなど
                気滞⇒大腸伝導失調⇒便秘

 3.元気不足 [虚秘]  気虚⇒大腸伝導失調⇒便秘
                 陰虚⇒大腸乾燥⇒便秘    *陰虚+内熱⇒もっとひどい便秘
                 血虚⇒大腸乾燥⇒便秘

 4.陽気衰弱 [冷秘]  陰寒内盛 大便凍結⇒便秘
                 *大黄附子湯 温下剤

弁証論治  基本:天枢、上巨虚、大横(横行結腸)

 1.熱秘  実
         胃火上炎は必ずある(原因:心火、胃火、肝火、など) 火が移行している
         ・胃火…喉干、顔面紅潮、便秘
         ・肝火…木剋土
         ・心火…内熱が胃腸に影響を与え、陽明から大腸へ移っていく

        内庭(内熱)、中カン(胃)、行間(肝)、少府(心)

 2.気秘  疏肝理気(ストレス)
        
        太衝(気鬱火化なら行間)、陽陵泉、気海(大腸麻痺によく用いられる)

 3、虚秘  ●気虚(脾気を補い金を生む)                          *隔ユは便秘では使わない
             脾ユ、大腸ユ、三陰交、足三里                       ⇒生理不順

        ●血虚(気を補う穴をプラスする)  *例:当キ補血湯(当キ:黄ギ=1:6)
             血海+脾ユ、大腸ユ、三陰交、足三里、気海 など

        ●陰虚(腎陽を補うことにより津液↑)
             復溜、三陰交、太ケイ     *例:生地黄

 4.冷秘  命門火衰(灸法) *凍結した便を溶かすように治療する。
       
         関元、気海、腎ユ、命門、(大腸ユ、関元ユ)

   症状に対応する穴+弁証配穴→重い人は100%の治療
      軽い50%      軽い50%

 中葯 漢方では加減の方法。  代表方剤を先に決めてから体質に合わせて加減する
        (方剤)

 a.正しい生活規則に戻らせるように決める。→排便する習慣をつける(朝・晩)

 b.治療効果→いつ治療すれば良いか(朝、昼、晩)
           生活を順調にするため、治療期間を決める。

 c.不眠なども同じ。(寝る前に行なった方が良い)


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